哲学はこんなふうに

哲学はこんなふうに

過去は存在しない。それは過ぎ去ったことだから。
現在を生きる私たちが想起する限りでしか、それは存在し得ない。
でもこの想起は過去ではないし、過去ではあり得ない。
それは現在における過去の痕跡ないし召還にすぎず、いずれにせよ現在の一部である。

ロンサールがこういっている。
「時は過ぎゆく、ああ時は、恋人よ、
 ああ、時でなく、過ぎゆくは私たち」

また、セネカによれば、
「生きることにとっての最大の障害は、期待を持つことだ。
 将来のことは全て、不確実性の領分に属している。いますぐ生きるべきなのだ。」


過去に生きることも、未来に生きることも出来やしない。
いま、ここで、自分の人生に取りかかり、現在を楽しみ、現在に生きよう。


考えることはいい。でも深刻になっちゃいけないよ。