夜の両国・・・・大江戸博物館付近。

昼間は緑がいっぱいのこの地は、夜になると急に怖い地になる。


田舎において暗い場所はいろんなところに遍在している。幽霊がいそうな空間がいっぱいあって、天井の隅だとか、屋根裏部屋とか、いろんな想像が生まれる“空間”がある。「遍在」
でも都会は逆。人は隅々まで光を行き渡らせようとし、夜も明るい町を作り出した。闇は死を連想させるから。それでも闇は残る。だって夜だから。闇は中心から追い出され、外へ外へと拡散されていくだけ。これが都市よりもちょっと外れた郊外や路地で凶悪犯罪が起こりやすいという現象を生むのだろう。偏りができ、バランスが崩れることで。
光を照らせば照らすほど、対比されるものとして、強調される闇がある。人の心の闇も、その追いやられた闇なのでは。