徒然なる日々

PANSE2005-10-21


コーヒーについて。
僕にとってコーヒーとは、生活に欠かせないもの。
もう無くなってしまった、18年間生きた家での朝を思い出してみる。目覚めてまず最初に聞こえてくるのは両親がコーヒー豆を挽く音、そして漂ってくるのはコーヒーの香ばしい薫り。それは最も僕が安心出来る瞬間だった。
毎朝両親が飲むコーヒーは酸味が強く、後味はすっきりとしながらも大人の味わい。苦いとしか感じなかった小学生のとき。背伸びして飲んだ中学生時代。その味を楽しめるようになったのは高校生のときからだったけれど、いつでもコーヒーはそこにあった。
今コーヒーの香りを嗅いで心から安らげるのは、きっとあるイメージ、思い出せるものがあるから。
だから、僕がブラックを飲むのは大人だからではない。大きなものに包まれている感覚を思い起こし、子供に戻れるからなのです。